球児君との思い出Summer

こんにちは。

これから、長編を綴ります。

お時間のない方は、後程ご覧下さい。

お時間ございます方、飲み物片手にお付き合い下さい。

トレーニングスタッフ・野坂でございます。

 

 

 

 

21日(水)、束の間の休みを利用して行って来ましたよ・・・刈谷球場へ!。

【青春真っ盛り!】の項でご紹介しました、トレーニング室の常連さん・球児君の応援にです。

 

 

「応援行かなきゃ」と綴った翌々日、ネットで日程を確認すると丁度休みの日に球児君の学校が登場するではありませんか!。

「これは、行くしかないじゃろ~」と、気が変わらないうちに球児君へメール(因みに、私が総合体育館の関係者でメアド&携番を知っているのが榊原館長・塚野君・そしてコヤツの3人だけという、ある意味超貴重人物)。

 

 

当日。

8時に起床し、TVをON。「今日は、厳しい暑さになるでしょう」と話す気象予報士の言葉にややテンションダウン。草刈り以外で、長時間直射日光を浴びるのが久々でして・・・。しかし、そこは可愛い教え子の晴れ舞台。我慢(x2)。

試合開始は午後。よって、11時過ぎに出発。

試合を見終わったら筋トレも敢行しようと、ウェア・室内シューズ・プロテインも球場に持参する随所で空気が読めない残念な私。お願いだから、教え子を見守る時くらい筋肉は忘れようよ・・・。

電車内でケツメイシの『お二人Summer』をダウンロードし、ひとまず気分だけでも夏モード全開!。

 

 

刈谷は、久し振りに足を運びましたね。何年か前に、骨髄バンクのボランティアで行って以来。

刈谷球場に最寄りと言える駅はなく、JR逢妻駅又は名鉄刈谷市駅から共に徒歩15分という至極微妙な距離(私は、名鉄刈谷市駅を利用)。

駅前ロータリーに人影は殆ど見えず、客待ちのタクシーが1台ポツンと止まっているのみ。う~ん、さびすぃ~。

携帯ナビに身を任せ、炎天下の中ひたすら刈谷球場を目指す私。嫌がらせか仕方がないのか、やたら日陰のない道を進ませるこのナビ。「日陰ルート検索機能を搭載させたら、女性に喜ばれるんじゃないかの~」とくだらない事を考えながら何とか無事到着。

確かに、徒歩15分。観戦前にして、程良く日焼け&スタミナ消費。

到着したら、丁度前の試合が終わった所でした。う~ん、Nice!。

 

 

同じ高校野球の地区大会と言えど、所々愛知県と広島県で違いがありました(こういう発見は、何気に楽しかったりします)。

先ず、愛知県は地区大会でも勝ったら校歌を歌わせてくれるんですね。広島県はナシ(「早く次の試合の学校と入れ替わりなさい」という意味か?!)。

あと、入場料。愛知県の方が、ちょびっとお高いですね。

 

 

チケットとスポーツドリンクを購入し、意気揚々と中へ。

 

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<¥600也>

 

初めて入る刈谷球場。日光を遮る屋根的な物はこれっぽっちもなく、大会を控えるボディビルダーが泣いてスキップしそうなくらい「これでもかっ!」と太陽光が燦々と降り注いでおりました。

バックネット裏のちょい球児君の学校寄りに陣取り、いざ日焼け・・・じゃなくて応援!。

男子生徒が大半のコチラ側と違い、相手スタンドは女子生徒が一杯。黄色い声援に、伝わるキャピキャピ感。あぁーーーん、アッチに行きたいよぉぉぉぉぉーーーーー!!!!!。

 

 

球児君は先発出場。打順は下位ですが、花形ポジションを任されてました!。ヨシヨシ。

13時25分、プレイボール!。

球児君の最初の打席は3回表。結果は・・・空振り三振。まぁまぁまぁまぁ。

第2打席・・・見逃し三振。「振り逃げが出れば、三振コンプリート達成!」ってオイッ!!・・・と軽くノリツッコミ1回目。

8回表に回って来た第3打席。「1個くらい、お土産持って帰らせーや!」「体育館で付けた筋肉、生かさんかいや!(←最終的にやっぱりコレ)」と切に願う私の気持ちは一切シカト。ゴキッという非快音を残し、ボテボテの内野ゴロ。チーーーンでございますよ、えぇ。

 

 

球児君のお寒い打撃成績とは裏腹に、試合は激白熱・・・というより、両チーム打てなさ過ぎ。両投手共コントロールが定まらず、荒れたり落ち着いたりの繰り返し。バッターも、余計なボールにガンガン手を出しまぁ空振りの多い事。

「いい南風が吹いて来たけぇ、そっちからの風はいらんよ」と普通のツッコミ1回目。

スコアボードにはゼロが並び、進行も早い。接戦と凡戦は紙一重だという事を改めて痛感。

 

 

均衡が破れたのは8回裏。相手チームが初の長打を放ち、それを足掛かりに念願の1点をGet!。そして守り抜き、終ーーー了ーーー!。

負けやがったで・・・オイ・・・。

 

 

挨拶を終え、ベンチに戻る球児君は少し泣いている様に見えました。そりゃ、悔しいでしょ。同じ高校生。それに、勝てる相手でしたもん。

スタンドの応援団の中にも、泣いている子がチラホラ。3年生でしょうか。

涙を拭き、枯れた声を振り絞って相手チームに最後のエールを送った応援団長のキミ・・・最高に、カッコ良かったゾ!。

 

 

でもですねぇ、グランドに立つ球児君の顔を見て「コイツ、逞しくなったの~」って思いましたね。

「野坂さ~ん」トレーニング室の扉を開け私を呼ぶ彼は、軽くイラッとするくらいユルイ笑顔。

しかし、そんな表情は表向き。

実は昨年の秋くらいから肩を痛めてしまい、上半身のトレーニングが殆ど出来なかったんです。

「春は諦めました。でも、夏は間に合わせたいんですけど・・・」次第に下を向く回数が増え、下半身やチューブトレーニングをする表情もどこか寂しげでした。気を紛らわせたかったのか、私と雑談しただけで帰宅する事も。

「なったモンは仕方なかろーが。辛抱せー」わざと広島訛りで声を掛けるのですが、私も結構ツラかった・・・。

そんなアイツが、今グランドに立っている!。精悍な顔つきで、バッターボックスに立っている!。イキイキした表情でボールを追っている!。笑顔でピッチャーに声を掛けている!。

 

   “嬉しかったですよぉ!!”

 

そんなアイツを見て、不覚にも涙が出てしまいました。半年前のツラかった時を知っているだけに、余計嬉しかったですし感激でした!。

 

 

球場を出て、メールを送りました。出て来るのを待っても良かったのですが、目の前でシクシク泣かれるのも鬱陶しいので・・・。

 

足を引っ張りやがって、バーカ。

悔しいだろ?。

勝てる相手だったもんな。

でも、グランドに立つお前・・・逞しかったぞ!。

よー頑張ったわ!

ちょっと、涙出たわ。

見に来て良かったわ。

 

返事は、帰りの電車内で返って来ました。

 

有り難うございました。

折角見に来て貰ったのに、勝てなくてすみません。

ところで、どこに座ってました?。

スタンドを見渡したのですが、見当たらなくて・・・。

 

ワレ、試合に集中せーやァァァーーーー!!!!!!。

ヤレヤレ。

まぁ、またトレーニングに来なよ。

 

 

球児君からの返事の前に、もう1通メールが。

・・・榊原館長・・・

 

明日、草刈りだよね。

何時に来れる?

 

ギャァァァァァァァァァァーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!。

 

 

 

 

Fin

 

 

 

 

≪今日の1枚≫

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“刈”谷プラス草“刈”りで、『カリカリ焼け』。

さり気ないピースも、お見逃しなく!(笑)。